軸流ファンと遠心ブロワのどちらが電子機器冷却に適していますか?
軸流ファンと遠心ブロワのどちらが電子機器冷却に適していますか?
軸流ファンは低抵抗の筐体で大量の空気を移動させる用途に適し、遠心ブロワは高密度ヒートシンク、フィルター、狭いダクトを通過させる用途に適します。選定は自由空間CFMだけではなく、実際の静圧における風量で行います。軸流ファンは軸と平行に送風し、遠心ブロワは軸方向から吸気して側面から径方向へ排気します。
主な違いは何ですか?
| 項目 | 軸流ファン | 遠心ブロワ |
|---|---|---|
| 気流方向 | 軸と平行 | 軸方向吸気、径方向排気 |
| 適した条件 | 低抵抗、大風量 | より高い静圧 |
| 用途 | サーバー、制御盤、電源 | ダクト、フィルター、高密度放熱器 |
| 設置 | 薄型でパネル取付が容易 | ケーシングと出口の空間が必要 |
| リスク | 抵抗増加で風量が低下 | 出口の音調騒音と複雑な組込み |
ISO 5801:2017は標準化されたファン性能試験方法を規定しています。同等の条件で測定された値を比較してください。
軸流ファンはいつ選びますか?
気流経路が短く、開口部が大きく、抵抗が低い場合に選びます。サーバー、通気性のよい制御盤、開放的な風路を持つ電源装置が代表例です。
制限の大きいフィルターや高密度ヒートシンクでは風量が大きく低下します。ファン数を増やしても悪い風路を自動的に改善できないため、合成曲線を確認します。
遠心ブロワはいつ選びますか?
集中的な送風や高い静圧が必要な場合に選びます。狭いダクト、医療機器、バッテリーモジュール、高密度ヒートシンクに適しています。ケーシングが空気を指定出口へ導きます。
高い抵抗でも有効風量を維持しやすい一方、設置容積が増え、出口で音調騒音が発生する場合があります。ISO/TR 16219:2024は設置形状による性能低下を説明しています。
風量、静圧、騒音はどう比較しますか?
- 熱負荷と必要風量を計算する。
- フィルター、ガード、放熱器、ダクトの抵抗を求める。
- 圧力–風量曲線上で動作点を確認する。
- 動作点の騒音と電力を比較する。
- 完成品で温度と音響試験を行う。
ISO 13347-1:2025はファン音響性能測定の原則を規定しています。筐体、ガード、共振によって設置後の騒音は変化します。
原則:低抵抗・大風量には軸流ファン、高抵抗・定向送風には遠心ブロワを使い、最終判断はシステム試験で行います。
よくある質問
遠心ブロワは常に静圧が高いですか?
常にそうとは限りません。サイズ、回転数、設計によって異なります。対象モデルの曲線を必要な動作点で比較してください。
どちらが静かですか?
常に静かな形式はありません。軸流ファンは広帯域騒音、ブロワは出口で音調騒音を発生する場合があります。完成筐体で試験してください。
軸流ファンは防塵フィルターと使えますか?
清浄時と目詰まり時の抵抗で必要風量を維持できる場合は使用できます。自由空間CFMだけでは判断できません。
最終的な温度試験は必要ですか?
必要です。曲線は候補を選びますが、実際の風路は完成品で決まります。最大負荷、温度、電圧、フィルター状態で試験します。
技術資料
電子機器用冷却ファンの必要風量はどのように計算しますか?